最近は減ってきたと言われるゴルフ人口ですが、タイにいる男性の方は、ゴルフをされている方が多いと思います。
ゴルフのスイング動作の指導で「腰から捻る」や「腰をグッと回して!」のような腰部を回旋(捻ること)する指導を聞いたことはありませんか?
実はこれは間違って鵜呑みにしてしまうと怪我に繋がってしまいます。
腰を中心とした回旋は腰に負担のかかる動作となってしまうため、結果的に腰痛を引き起こしてしまいます。
ここで必要な事は背骨の一部である胸椎で回旋する事が必要となります。
背骨の構造
背骨は上から①頸椎(けいつい)、②胸椎(きょうつい)、③腰椎(ようつい)、その下に仙骨(せんこつ)と尾骨(びこつ)があります。
胸椎は頸椎と腰椎の間にあり、肋骨が付着ことで胸郭を形成しています。
胸郭は心臓や肺を取り囲むカゴのようなものです。この胸郭が伸び縮みすることで肺が十分に空気を取り込みます。
しかし、現代人は猫背姿勢が多いため、呼吸が浅く胸郭が硬くなっています。胸郭が硬くなってしまうことで胸椎の動きもうまく行えなくなります。
胸椎は頸椎と腰椎に間にあるため、それぞれに影響がでてきてしまいます。動きが悪いところの代わりに他のところが過剰に働かないといけなくなり、頸椎では肩こり、腰椎では腰痛につながります。
背骨の運動
背骨の回旋可動範囲は①頸椎:45~50°②胸椎:35°③腰椎:5°
と以上の事から、背骨において腰椎は明らかに回旋する事が構造上不利な状態となっていることがわかります。
その為、無理に捻ろうとする事で腰に負担がかかってしまい腰痛を引き起こしてしまいます。
胸椎の回旋を意識したトレーニング
胸椎の回旋を意識したトレーニングを紹介します。
横向きから手を広げるというシンプルなトレーニングですが、背骨の回旋動作を促すには十分な効果を発揮します。
腰痛だけでなく、肩こりにも効果を発揮しますので実践してみてください。
今回は背骨の回旋動作に着目して、腰に負担のかからない胸椎回旋を意識したトレーニングを行い、ゴルフライフを快適に行ってもらいたいと思っています。