ゴルフのパフォーマンスは、ショットやアプローチなどの飛距離と正確性が大切な要素であり、それらをアップさせるには、安定した下半身やコア、そして柔軟性の改善が必要不可欠になります。
まずは理想的なスイングをするための柔軟性を改善しつつ、並行して股関節や体幹を中心に筋力を強化し、安定した力強いスイングができる身体を作っていきます。 また、ゴルフではスイング中にいかに頭部を動かさないようにするかが重要になるので、バランストレーニングも含めた身体の使い方の習得を目指します。
どうしても、飛距離を出そうと筋力アップに集中しがちですが、結果として関節の可動域が狭まり、腰や肘などに負担が集中して怪我をしてしまう方が多く見られます。
そうならないようにする為に必要な5つの事をご紹介します。
1.股関節や肩関節、背骨の可動域の拡大
大きくしなやかな動きをしたり、よりクラブへ力を伝える身体の使い方をしたりするためには、柔軟な関節可動域が必要になります。
特に肩甲骨周囲(肩関節、胸椎など)と股関節、背骨の可動域は大事なポイントになります。そこでどこの関節可動域が必要なのか検査してストレッチをしていきます。
そして、普段から自分でもストレッチできるようにセルフストレッチの仕方もお伝えします。
関節可動域を改善することでパフォーマンスアップだけでなく、バックスイングやフォロースルーでの腰への負担なども軽減することができます。
2.コアトレーニング
ゴルフは静止したボールを打つスポーツです。
そのため、常に安定したフォームで打たなければならないので、ブレにくくしっかりと力を伝えられるコアが必要です。
ゴルフでは、安定したコアをつくった上で、ツイスト (捻り)のトレーニングを取り入れます。
コアの強化はフォームの安定性や飛距離の向上などのパフォーマンスアップだけでなく、スイング中の腰への負担も軽減して怪我の予防にも使えます。
3.筋力トレーニング
ゴルフでは、安定したフォームで打つための下半身の筋力や最終的にクラブへ力を伝える上半身の筋力など、まずは土台となる基礎体力の向上を目指し、全身をバランスよく筋力強化が必要になります。
その上で、トップからインパクトにかけて必要な瞬発系のトレーニング、18ホールもしくは連日ラウンドでもバテない体力をつけるための持久系トレーニングなどを行い、総合的なパフォーマンスアップをしていきます。
4.ファンクショナルトレーニング
ファンクショナルトレーニングは、機能的でよりより競技に特化したトレーニングを行います。
例えば、ゴルフでは下半身~コア~上半身のエネルギーを無駄なくクラブへ伝えなければならないため、上手に身体を使わなければなりません(運動連鎖)。
その為下半身を安定させたうえで上半身を捻るような、より実戦に近いトレーニングを行います。
また身体がブレないようにするためのバランストレーニングなども行います。
5.コンディショニング
身体のどこかに違和感がある、腰や肘が痛い、筋肉が張っているなどという場合に、必要に応じて身体をコンディショニングします。腰痛症やゴルフ肘などのリハビリも行えます。
トータル的なフィジカル能力の向上が必要不可欠
以上のように、パフォーマンスアップに必要な事は沢山あります。様々な観点からのアプローチができます。
なかなか打ちっ放しに行ってもスコアや飛距離が変わらない人は、自分の身体を変えることから始めてみてはいかがでしょうか。
自宅でも行えるようなトレーニングの情報も今後載せていきますので、実践してください